教員情報詳細
- 所属名称
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教育総合研究所
- 資格
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教授
- 学位
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教育学修士, 文学士
- 研究分野
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教育社会学
- キーワード
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女子大学、国際比較研究、私立中高のサバイバル、スポーツの歴史社会学
- メールアドレス
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- 個人
- andohyomukogawa-u.ac.jp
①トランスジェンダー学生の大学への入学、とりわけ日本の女子大学への入学に関しては、受け入れを表明し、実施している大学はわずか6校に過ぎない。一方、アメリカの女子大学では、8割ほどが受け入れを行なっている。こうした対応の差はどうして生じるのか、社会的・文化的な観点から分析を進めるとともに、入学後から卒業に至るまでの対応・支援がどのように行なわれているのか、いかなる課題があるのかを調査・研究しています。トランスジェンダー学生への支援のあり方については、共学大学も含めた高等教育機関全体の課題であり、今後における支援の深化が求められています。
②この20年間、先進国で女子大学を有する日本、アメリカ、韓国の女子大学に関する比較研究を行なってきました。数量的なデータ収集とその分析に基づく研究、大学訪問によるインタビュー調査とその分析などを実施し、その成果は、教育総合研究所(旧教育研究所)紀要『研究レポート』に掲載するとともに、教育総合研究所HPに「女子大学統計・大学基礎統計」のサイトを設け、統計データに基づく図表を掲載し、毎年データの更新を継続している(https://kyoken.mukogawa-u.ac.jp/statistics/)。
③2024年度から始めた研究である。2020年代になると女子大学の共学化や募集停止の動きが顕著になっており、今後も継続していくものと思われる。共学化の背景として、18才人口の減少と女子の大学進学率の頭打ち(受験生の減少)、女子の進路の多様化、資格志向や共学志向の一層の高まりなどの要因が指摘されている。ただ、共学化したからといって受験生が増加するとは限らない。女子大学の共学化の動きを数量的に捉えるとともに、共学化に関する問題点や成功させるための課題について、先行した大学の事例などを検討しながら探っていこうと考えている。