教員情報詳細
- 所属名称
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食物栄養科学部 食物栄養学科
- 資格
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教授
- 学位
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学術博士
- 研究分野
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食品機能学、栄養科学
- キーワード
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生活習慣病予防、食品因子の機能、薬物代謝系調節
- 社会貢献活動
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日本学術振興会 R 021 食と未病マーカー産学協力委員会委員, NPO法人近畿バイオインダストリー振興会議 生活習慣病予防のための機能性食品開発に関する研究会委員, 兵庫県食の安全・安心、食育審議会 会長, 丹波黒振興協議会 会長, 日本栄養・食糧学会代表理事・会長, 日本フードファクター学会名誉会員, 日本酸化ストレス学会理事, 日本ポリフェノール学会理事, 日本食品分析学会理事, The International Union of Food Science and Technology-Japa理事, 英国王立化学会フェロー
- メールアドレス
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- 個人
- ha7148mukogaawa-u.ac.jp
私たちは、食品を食べた時、その食品に含まれる成分が生体内でどのように作用するのか?健康維持増進に役立つ成分は何か?などを明らかにすることを目的に研究を行っています。特に食品因子の機能性研究を行っています。この食品因子という言葉は、非栄養素(栄養素ではない食品成分)を指します。食物繊維が代表例ですが、私たちはお茶のカテキンやタマネギのケルセチンなどのポリフェノールに着目して、これらによる肥満や高血糖(糖尿病)をはじめとする生活習慣病や寝たきりなどによる筋委縮の予防などに関する機能性研究を行っています。最近は、摂取した後に体内に存在し得る極めて低濃度で機能性を発揮する食品因子の探索とその作用機構解明に注力しています。また、摂取するタイミングにより機能性が変わったり、化合物のわずかな構造の違いで機能性がなくなったりすることが判ってきましたので、これらの理由を今後解明していこうと考えています。
ダイオキシンなどの環境汚染物質がもたらす代謝異常を抑制するフラボノイド(ポリフェノールの仲間)の探索と作用機構の解明を行ってきました。フラボノイドはその構造からいくつかのサブクラスに分けることができますが、サブクラスにより抑制効果が異なったり、作用機構が異なったりすることを明らかにしてきました。環境汚染物質や医薬品などの生体異物は薬物代謝系で代謝されますが、一方で、この薬物代謝系の作用には抗酸化酵素の誘導も含まれます。最近は、上の課題と同様に摂取した後に体内に存在し得る極めて低濃度で機能性を発揮する食品因子の探索とその作用機構解明や効果が認められる摂取タイミングの解明などを行っています。