2024.10.22 現在
教員情報詳細
クロカワ ノリコ
黒川 典子
Noriko Kurokawa
- 所属名称
-
食生活学科
- 資格
-
准教授
- 学位
-
修士(学術)、博士(食物栄養学)
- 研究分野
-
臨床栄養学
- キーワード
-
NST、脳卒中、高齢者、COVID-19、がん
- 社会貢献活動
-
在宅NST(西宮市内開業医の訪問診療に同行), 神戸大学付属病院、糖尿病専門医を主体とするボランティア活動に医療スタッフとして参加、並びに本学学生ボランティアの引率、指導教員
急性期脳卒中患者における早期栄養介入とアウトカムに関する検討
令和2年診療報酬改定において,患者の早期離床,在宅復帰を推奨する観点から,特定集中治療室(ICU)にお いて早期(重症患者の集中治療室入室後48時間以内)に経腸栄養等の栄養管理を実施した場合について,早期栄養介入管理加算400点/日が新設された.当初,stroke care unit(SCU)は加算対象ではなかったが,当院でも数年前から早期栄養介入を実施しており,本研究では,急性期脳卒中患者において,早期栄養介入とアウトカムの関連について検討した.
COVID-19入院患者の重症度を表現する入院時背景の検討
【目的】COVID-19患者を酸素療法の有無により2群分けし、栄養学的リスク因子を検討した。【方法】対象は、2021年4月から12月までにCOVID-19によりK病院に入院した患者。調査項目は、年齢、性別、身長、体重、併存疾患の有無、酸素療法の有無、入院時の血清データ(Alb、リンパ球数、25OHD、Zn)、栄養状態指数(PNI)である。これらの患者を酸素療法の有無により2群(酸素療法群と酸素療法なし群)に分け、比較検討した。【結果】酸素療法群では、年齢、男性割合、糖尿病併存、BMIが有意に高く、PNIが有意に低かった。多変量ロジスティック回帰分析では、PNI、糖尿病状態、性別(男性)が重症度リスクの独立した予測因子であった。【結論】入院時の栄養状態、性別(男性)、合併症としての糖尿病がCOVID-19の重症度と関連している可能性が示唆された。