教員情報詳細
- 所属名称
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文学部 歴史文化学科
- 資格
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准教授
- 学位
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博士(学術)
- 研究分野
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日本近世史、アーカイブズ学
- キーワード
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地域、都市、港湾、古文書、歴史資料、文書館、アーキビスト、史料保存、 自然災害、自治体史編さん
- 社会貢献活動
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日本アーカイブズ学会委員、三田市文化財保護審議会委員、歴史資料ネットワーク個人運営委員
- メールアドレス
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- 大学アドレス
- kono_mio_xmukogawa-u.ac.jp
アーカイブズとは、組織・個人が生み出す保存すべき重要な記録・資料を指します。また、重要な記録・資料を保存活用する施設そのものをアーカイブズと呼びます。2024年3月まで、兵庫県尼崎市でアーキビストとして勤務していました。アーキビストは専門職ですが、日本ではまだ学芸員や司書のように国家資格ではありません。ただし、国立公文書館がその専門性を認証する「アーキビスト認証」の制度があります。そして前職では「国立公文書館認証アーキビスト」として勤務していました。
また、大学生の頃より大規模自然災害から民間所在の資料の救出・保存を行うボランティア団体である歴史資料ネットワークの活動に従事し、2004年の台風23号被害(1)をはじめ、近年では能登半島地震などで被災した資料の救出活動などに関わってきました。
上記の実践をふまえ、現在は、民間由来の資料、また民間で所蔵されている資料の保存・活用のあり方について、地域の近年の社会的変容や博物館・歴史資料館・文書館といった行政の役割、さらには専門職の立場などをふまえた問題提起(2)を行っています。
また、日本近世史では、阪神間、とくに南部沿海地域についての研究を進めてきました(3)。武庫川女子大学で女性史の授業を担当しはじめたこともあり、現在は女性史・ジェンダー史に関心をもっていて、今後研究を進めていこうと考えています。
(1)河野未央・松下正和編『水損史料を救うー風水害からの歴史資料保全』(岩田書院、2009)
(2)河野未央「歴史資料をめぐる現代的諸問題ー尼崎市を中心に―」(『ヒストリア』300、2023)
(3)河野未央「近世初期における海上交通役の編成ー摂津・和泉・播磨三カ国沿海地域を素材として―」(『ヒストリア』235、2012)