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2024.10.22 現在

教員情報詳細

澤渡 千枝(サワタリ チエ)
サワタリ チエ 澤渡 千枝 Chie Sawatari
所属名称

生活環境学部 生活環境学科

資格

教授

学位

工学博士, 学術博士, 家政学修士

研究分野

繊維・高分子科学, 被服材料学

キーワード

繊維, 高分子, セルロース, フィルム, 構造と物性, 改質, 機能化

メールアドレス
  • 研究室
  • sawatariアットマークmukogawa-u.ac.jp
教育研究業績書

https://www.mukogawa-u.ac.jp/gakuin/gyoseki/pdf/id_31056.pdf

環境調和型高分子素材の創成 (Creation of eco-friendly polymer materials)

本研究室では,合成プラスチックや天然繊維などの有機高分子材料,例えばポリエチレン,ポリ乳酸,酢酸菌が産生するセルロース繊維(バクテリアセルロース,略してBC)などを研究対象としています.これらの高分子の構造と性質の関係を軸に,その改質と有効利用・複合化などによる材料研究を進めています.研究にあたっては高分子物質のより良い機能と安全性を求めて,独創性を重視するとともに,研究成果を社会に還元することを目標にしています.

最近は,ナタデココとして知られるBCに注目し,生活素材として活用するための物性改良を検討しています.
水を含んだBCのペリクルはいわゆる塑性ゲルであり,圧力によって凹ませるとそのままでは元には戻りません.このペリクルは植物セルロースの約 200 分の 1 の細さのBC ナノファイバーで 構成されており(写真1),ペリクルに含む水をそのまま乾燥すると BC 繊維間や分子鎖間に水素結合が生成し,紙のような硬いシートになってしまいます.乾燥過程で,いくつかの工夫を試みると,スポンジのような弾力を持つ素材が得られたり(写真2),ミシンで縫っても破れない,革のような感触のシート(写真3)が得られることが解りました.今後はさらに有用な素材となるように改良を続けていきます.

バクテリアセルロースの活用面では,2024年度から,学内の架橋横断的共同研究として,薬学部・吉田都教授との「女性に優しい!地球に優しい!武庫女発フェムテック開発;抗菌消臭サニタリーシステムの提案」を開始しました.薬学部・仁木洋子准教授との「ナノセルロース集合体を基材とした新規徐放性保湿フェイスシートの開発」共同研究も行っています.

所属学会:セルロース学会(2013年7月-理事),繊維学会,日本繊維製品消費科学会,日本家政学会,米国化学会

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