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2025.10.20 現在

教員情報詳細

澤渡 千枝(サワタリ チエ)
サワタリ チエ 澤渡 千枝 Chie Sawatari
所属名称

生活環境学部 生活環境学科

資格

教授

学位

工学博士,学術博士,家政学修士

研究分野

繊維・高分子科学,被服材料学

キーワード

繊維,高分子,セルロース,フィルム,構造と物性,改質,機能化

メールアドレス
  • 研究室
  • sawatariアットマークmukogawa-u.ac.jp
教育研究業績書

https://www.mukogawa-u.ac.jp/gakuin/gyoseki/pdf/id_31056.pdf

環境調和型高分子素材の創成 (Creation of eco-friendly polymer materials)

本研究室では,合成プラスチックや天然繊維などの有機高分子材料,例えばポリエチレン,ポリ乳酸,酢酸菌が産生するセルロース繊維(バクテリアセルロース,略してBC)などを研究対象としています.これらの高分子の構造と性質の関係を軸に,その改質と有効利用・複合化などによる材料研究を進めています.研究にあたっては高分子物質のより良い機能と安全性を求めて,独創性を重視するとともに,研究成果を社会に還元することを目標にしています.

最近は,ナタデココとして知られるBCに注目し,生活素材として活用するための物性改良を検討しています.
水を含んだBCのペリクルはいわゆる塑性ゲルであり,圧力によって凹ませるとそのままでは元には戻りません.このペリクルは植物セルロースの約 200 分の 1 の細さのBC ナノファイバーで 構成されており(写真1),ペリクルに含む水をそのまま乾燥すると BC 繊維間や分子鎖間に水素結合が生成し,紙のような硬いシートになってしまいます.乾燥過程で,いくつかの工夫を試みると,スポンジのような弾力を持つ素材が得られたり(写真2),ミシンで縫っても破れない,革のような感触のシート(写真3)が得られることが解りました.今後はさらに有用な素材となるように改良を続けていきます.

バクテリアセルロースの活用面では,2024年度から,学内の架橋横断的共同研究として,薬学部・吉田都教授との「女性に優しい!地球に優しい!武庫女発フェムテック開発;抗菌消臭サニタリーシステムの提案」を開始しました.薬学部・仁木洋子准教授との「ナノセルロース集合体を基材とした新規徐放性保湿フェイスシートの開発」共同研究も行っています.

所属学会:セルロース学会(2013年7月-理事),繊維学会,日本繊維製品消費科学会,日本家政学会,米国化学会

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