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2024.10.22 現在

教員情報詳細

高橋 享子(タカハシ キョウコ)
タカハシ キョウコ 高橋 享子 Kyoko Takahashi
所属名称

食物栄養科学部 食物栄養学科

資格

教授

学位

博士(家政学)

研究分野

栄養免疫学

キーワード

食物アレルギー、低アレルゲン化、抗アレルギー成分

社会貢献活動

全国栄養士養成施設協会理事

教育研究業績書

https://www.mukogawa-u.ac.jp/gakuin/gyoseki/pdf/id_41036.pdf

【低アレルゲン化卵ボーロを使った食物アレルギー治療】

わが国の食物アレルギーの有病率調査では、1、2、3歳児でそれぞれ7.6%、6.7%、4.9%であり、学童期以降で4.5%と報告されている。発症の原因食物は、0歳児では鶏卵が60.6%を占め、牛乳と小麦合わせて3品目で原因食物全体の96.2%を占める。食物アレルギー患者の管理の原則には、正しい判断に基づいた除去、症状を誘発しない範囲のアレルゲン摂取、安全の確保、必要な栄養摂取、QOLの向上、誘発症状への対応がある。近年注目されているアレルギー治療法に、経口免疫療法(OIT: Oral Immunotherapy)がある。OIT とは「自然経過では早期に耐性獲得が期待できない症例に対して、事前の食物経口負荷試験で症状誘発閾値を確認した後に原因食物を医師の指導のもとで継続的に経口摂取させ、脱感作状態や持続的無反応の状態とした上で、究極的には耐性獲得を目指す治療」である。
 当研究室では、大阪府内病院小児科と共同で、卵アレルギー患児に対して低アレルゲン化卵ボーロを用いたOITを行っている。病院の倫理審査委員会の承認のもと、0歳児〜6歳児の卵アレルギー患児に4ヶ月間の低アレルゲン化卵ボーロ喫食児の治療群は、非喫食児の対照群と比較した結果、治療効果が認められた。現在も、継続した研究を行っている。

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