教員情報詳細

- 所属名称
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共通教育科
- 資格
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准教授
- 学位
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修士(学術)、博士(臨床教育学)、修士(教授システム学)
- 研究分野
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教育心理学、インストラクショナルデザイン
- キーワード
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道徳性、規範意識、学校適応、グループワーク
私は、学生の学びと成長を支援する教育実践に力を入れています。特に、学生たちが安心して学び、互いにコミュニケーションを取れる授業環境づくりに取り組んでいます。コロナ禍においても、オンライン授業での工夫を重ねてきました。共通教育科目は他学科や異学年と共に学べる場であり、そのことを大切に考えています。このため、コロナ禍においてオンデマンド型授業となった際も、例えば「人間関係の心理学」の授業では、学生同士がつながれるように、自由参加のZoom会を複数回開催しました。また、その他のオンデマンド型の授業でも、受講生がお互いの状況を知ることを重視しており、「共に授業を受けている」「知らないけれど仲間」といった前向きな感想を得ることができた際は、嬉しく思いました。
対面授業では、インストラクショナルデザインの知見を踏まえて、学生が主体的に学べる仕掛けも大切にしています。くじ引きによる座席指定や、事前課題を活用したアイスブレイクなど、多様な学科・学年の学生が安心して意見を交わせる工夫を重ねてきました。
研究面では、道徳性や子どもの表情表出や学校適応など、人間の心理に関する幅広いテーマに取り組んでいます。特に、子どもたちの道徳的判断や社会性の発達については、「ルールが明確ではないけれど良くないこと」に興味を持って、研究を続けています。さらに、大学での授業実践やグループワークに関する研究も行っています。例えば、大学院生へのインタビュー調査を通じて、グループワークに対する印象を調べ、どのような授業を行うと良いのかを考えてきました。また、オンデマンド型授業を受講している学生へのアンケート調査からは、学年によるグループワークへの不安の違いを調べ、対話的な学びを進めるための工夫につなげています。
これらの研究と実践を通じて、学生一人ひとりの可能性を引き出し、豊かな人間関係を育む教育を目指しています。