教員情報詳細

- 所属名称
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文学部 英語グローバル学科
- 資格
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准教授
- 学位
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修士(英語学)
コミュニケーションにおいては、まったく同じ言語表現がその場の状況や話し手と聞き手の関係、社会的背景、文化的要因などによって異なる解釈がなされることがあります。本研究室の研究は、こういった言語がもつ文脈上の多義性や曖昧性の出所を解明し、特定の文脈における意味の変容を分析することを目的とします。たとえば It's interesting. という発言は、他人の発言を興味深いと感じたというポジティブな感情を伝えるときにも、皮肉や嫌味のニュアンスを伝えるためにも使われるでしょう。こういった理解を取り違えると人間関係の構築に大きな悪影響を与えるかもしれません。本研究は、異文化間コミュニケーション、AIによるニュアンスの理解、人間関係構築において言語が果たす役割など、多岐にわたる応用が可能となります。文脈を考慮することで、言語伝達の精度を高め、より効果的なコミュニケーションの実現に貢献することを目指しています。
本研究室では、小規模コーパス(言語資料)の構築を行い、言語教育に応用しています。これは特定の企業や組織のニーズに合わせた英語教育を支援するための取り組みです。本研究では、契約を結んだ企業で使用されているドキュメントやメール、会議録といった内部文書、ホームページなどの公開データを収集し、その企業特有の言語使用を反映したコーパスを作成します。このコーパスから、頻繁に使用される単語やフレーズ、独自の表現、文法の傾向などを抽出し、それを基にした教育用教材を開発します。その企業で用いられる専門用語や特有の表現を含む教材を作成することで、従業員は日常業務に即した英語を効率よく学ぶことができます。このアプローチは、従来の一般的な英語教育では対応しづらい企業の特殊なニーズに応えるものであり、実践的かつ効果的な語学習得を可能にします。また、国際化する企業内外でのコミュニケーションの質を向上させ、業務効率化やグローバル展開に資することが期待されます。