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2024.10.22 現在

教員情報詳細

宮野 順子(ミヤノ ジュンコ)
ミヤノ ジュンコ 宮野 順子 Junko Miyano
所属名称

建築学部 建築学科

資格

准教授

学位

博士(工学)

研究分野

建築計画 建築設計

キーワード

高齢者グループリビング, コーポラティブハウジング

教育研究業績書

https://www.mukogawa-u.ac.jp/gakuin/gyoseki/pdf/id_72306.pdf

高経年コーポラティブハウジングの研究と実践

居住者が組合を作り、共同建設を行う集合住宅をコーポラティブハウジングといいます。自分好みの居住空間が得られるのと、建設段階から培われた良好なコミュニティが特徴です。
コーポラティブハウジング「都住創」は、「都市住宅を自分達の手で創る」ことを目的に、1970-2002年に大阪市都心部に20棟建設された。1987年には日本建築学会作品賞を受けるなど、建築作品としても評価の高いものです。
 
研究では、このコーポラティブハウジング「都住創」の構築した緊密なコミュニティが経年変化をへてどのように変化をしているか、また建設組合に参加した第1世代から、住宅の売買、譲渡、相続等をへて、どのように建設当初の理念を受け継いでいるかという観点で、添付書類登記簿調査と居住者へのヒアリングを行なっています。

実践面では、コーポラティブハウジングのもつ居住者同士の交流とデザイン性の高い設計を長く維持するために、「都住創」20棟の居住者どうしの交流や、広くその価値を広める活動を行っています。

地蔵盆の研究

京都を中心とした近畿圏の古いまちには、地蔵尊が祀られ、8月23日を中心に地蔵盆という行事が町内の人々によって執り行われます。地蔵尊は子供の守り神という位置付けもあるので、同時多発的に街角ごとに提灯が灯る様子は、とても華やかな風景です。お下がりとしてお菓子が子どもたちに振る舞われることも多く、新しく引っ越してきた人たちがまちに関わる契機にもなっています。
とはいえ、町並みは戸建てや長屋からマンションへと変化し、その担い手となる人たちも減少しています。研究では、地蔵盆の現状を把握し、現代に適した運営体制を構築している事例に着目し、伝統行事を次世代へと引き継ぎ、魅力あるまちをつくる方法を模索しています。

「共に住む住まい」の研究

コレクティブハウジングやシェアハウス、グループリビングといった、家族ではない人と生活の一部を共にする住まいがあります。 単身世帯の増加、コミュニティの希薄化といった社会背景のなかで、会話のある食事や季節行事など生活をともに楽しんだり、防災や防犯面での安心感を得たりすることができます。
日本国内での事例は数が少なく、どんな頻度でどのような人と共有できるのか、できないのかはまだまだわからないことが多くあります。国内外の事例の調査を通して、これらを明らかにします。

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