もともとは、縄文時代の住居や土器を研究していました。その後、東京大学から奈良女子大学へ移動したことで転機が訪れました。近畿地方の祭りや食文化に触れたことで、民俗学の世界へ迷い込みました。さらに中国の内モンゴル自治区のモンゴル族の生活文化やベトナムの少数民族の生活文化の調査まで研究範囲を広げていくことになりました。そうこうしているうちに、奈良女子大学で25年間の勤務を終え、武庫川女子大学の文学部に歴史文化学科が開設されたことで、武庫女へ移動してまいりました。授業では、考古学のみならず、文化人類学や民俗学、食文化まで広範な領域をカバーしています。また、実物資料も授業に活用しています。土器・石器や、アジア各地の民族衣装、シャーマンの太鼓等であふれかえった博物館のような研究室へ、ぜひ足を運んでみてください。