教員情報詳細
- 所属名称
-
食物栄養科学部 食物栄養学科
- 資格
-
教授
- 学位
-
医学博士
- 研究分野
-
糖尿病病態の解明とその治療
- キーワード
-
糖尿病、人工透析、食事療法、食欲、インスリン分泌
栄養食事マネージメントに大きく影響する各個人の摂食行動について研究しています。「わかっちゃいるけどやめられない」というのはなぜなのか。マネージメントが難しい人は何が問題であるのかという点を明らかにすることで、将来のPrecision Nutrition、個別化オーダーメードの栄養食事マネージメントに役立てることを考えています。
なかでも、栄養食事マネージメントが疾病管理に必須である糖尿病患者、血液透析患者を対象に、自己マネージメントが不十分な人たちの摂食行動を検討し、介入方法を開発することが目的です。
食行動については肥満学会による食行動質問票を始めとした食行動解析ツールを用い、時間選好率を始めとする行動経済学的手法を用いた認知バイアスの検討やさらに心理学的なアプローチとして、先延ばし傾向GPS(general procrastination scale)やLOC(locus of control)、BIS/BAS(Behavioral Activation System/ Behavioral Inhibition System)、effortful controlなどの行動制御についての解析、またその背景にあると考えられるtype A性格やBig Fiveパーソナリティーについての検討を進めています。これまでの解析で特異的な食行動が行動経済学的パラメーターと関連し、さらにパーソナリティーと関係すること、また行動制御の歪みが食行動の歪みを惹起し栄養食事マネージメントと関連することを明らかにしています。またこれらの因子の一部はBMIやHbA1cなどの臨床指標とも関連することも明らかにしています。